名古屋。
この日はホテルと会場が遠いので
駅から会場にタクシーで移動。
永山君と小野さんと一緒になりました。
小野さんは役に集中しているのかあまり話さなくて
永山君と、「ファン」の存在について話しました。
永「アルジャーノンを観るために、受験頑張って合格して
ご褒美に、親にチケット買って貰ったんだって」
私「おお、そういうのは嬉しいねえ」
永「うん、嬉しいよね。励みにしてもらってさ・・・」
など。
それから、舞台の話になって
永「今日は最終日だから、どうやって遊ぼうかなあ」
私「え、何か遊ぶの?」
永「歌ソロじゃないところでね。
俺がソロで遊ぶとギャグになっちゃうから」
最終日は遊ぶのか。
・・・ということで、名古屋公演は
バイオリンも、今まで楽譜に忠実に弾こうと、
一音もいじることなく弾いていたんだけど
音楽監督もいないですし(爆)、
装飾音やなんかを入れたりして弾いていました。
楽屋は、広い大部屋が、パーテーションで
男性キャストの部屋と、ミュージシャンとの部屋に
分けられていたので
パーテーション越しに会話したり・・・
「とっちゃえ」ということで
最終的には仕切りなしで大部屋になりました。広々。
・・・考えてみれば、ギターの小枝さんも男性なので
女は私一人か・・・いいんだ。中身おっさんだし。
ちゃんと着替えの場所あるし。
でも、役者さんの方が私よりもしっかりメイクですよ(w
私があんまり化粧しないっていうのもあるけど・・・
演奏は、アドリブ(?)が入る分気合も入るし
なんかワクワクしましたね。
でも、入れてるのを気づいた人が何人いるのか。
歌があることを考えると大きく変えるわけにもいかないし。
まあ、いいんです。楽しかったんだもの。
休憩中に、小枝さんにお菓子の「小枝」と、
ひげメガネと、うさ耳の差し入れが。
東京千秋楽のカーテンコールで髭ダンスしたからか。
「小枝」と「小技」と差し入れするとは
気合の入ったファンですな(ムム
シリアスな舞台だから「笑い系」はキケンな技です。
プロデューサーにちょっと怒られたりしてm(__)m
演技は、私的には一番よかったと思う。
特に浦井チャーリー。
演技素人の私がどうこういうのはなんだけど
全体に「しっくりいく」ことが多くて、
それまでの全公演で語気荒く、強く喋っていたセリフを
もっと表面を押さえて中身が強くなった感じで
静かに喋ったりとか。
前日までと結構ニュアンスの違った演技だったと思う。
1幕目からうるっと来たのはこの公演が初めてだった。
浦井氏は、かなりスピリチュアルな人です。
理論的というよりも感覚というか・・・
舞台上では浦井氏じゃなくて、チャーリー。
楽屋とか打ち上げとかで少し話していて、思ったのだけど、
彼は、演じているときに、心がチャーリーとシンクロしていて
だから、セリフが「心から」出たセリフになっている。
「あのセリフねー、(心が)痛いんだよ。
もう自分が死ぬのわかってるからねー。すごく痛いんだ」
この彼の言葉にすごく表れていると思う。
音楽もこうじゃなきゃいけない。
表現は心からの物じゃなきゃいけない。
理論は、裏づけでしかない。
技術は、手段でしかない。
心からじゃない表現は、美しくないよ。
打ち上げは、全員飲みました。
私も飲みました。
疲れが溜まっていた事と胃が弱っていることを
もっと自覚すればよかったm(__)m
翌日。
帰りの日。
帰りはあっけないのです。
バラバラに帰るから。
演出の荻田さんは「別れがつらいから」と早朝出立。
小枝さんは仕事で早朝出立。
永山君は仕事で早く出発。
・・・残るキャストも少数で、お疲れ気味かつさびしげ。
プライベートで会おうね!と約束しつつバイバイ。
本当に楽しい毎日だった。
←再演に期待してポチリ