昨日、25才になりました。
24才の締めくくりは、演奏生活としても印象的なイベントに恵まれて、
心から皆さんに感謝しております。
まず、4月17日に鎌倉でトルバドゥールのコンサートがありました。
主催は、「鎌倉市民フォーラム」さん。
コンサートタイトルは
「トルバドゥール 春のコンサート ”ギターとヴァイオリンの調べ”」。
自主公演ではなく、平日昼間のコンサートだったので、ほとんど告知もしなかったのですが、
席も程よく埋まっていて、200人くらいの方に聞いていただけました。
ホールでの演奏でしたが、過去、そこでの生音コンサートを聞きに行って、
音が良かったためしがないという経験上、ハコ自体の音響設計に不満があったので、
マイクを使用して音の硬さをとって残響をプラスしました。
響きのいいホールでマイクを使用する気は無いけれど、
こういう多目的ホールに近い場所で「クラシック演奏家のプライド」を掲げてる場合じゃないと思い、
来てくださったお客さんの満足度を優先しました。
しっかりした主催がいて、集客の心配も無く、こちらは演奏に集中できる。
PA・照明を会場のスタッフがちゃんとやってくれる。
出演料も、ちゃんと出る。
演奏者として、とっても幸せなコンサートでした。
(私レベルでは、案外、そんなコンサートってないものです・・・
・・・それでいいのか、という気もするけれど)
内容の方はどうだったかというと、
演奏は、過去と比較しての
「課題の克服」も感じられた上で、
もちろん「もっと」という
欲求や課題はたくさんあって、
楽しい時間を過ごすと共に、勉強させていただきました。
…トークは、慣れもあってか、結構スムーズだったな。
お客さんの反応もとてもよくて、
「皆さん満足していただけました。大好評でした」と
主催の方にも喜んでいただけて、本当に感謝です。
それから、22日に
三島の近くで大きなイベントがあり、
そこで短い時間ですがアトラクション演奏をしました。
初めての野外ステージ&1000人規模の聴衆を前にした演奏で、
とにかく貴重な経験でした。演奏は悪くなかったのですが、
野外ステージの状況(情報)が全くつかめず、マイク使用を選択して、
PAぶっつけという悪状況と強風という悪天候にぶつかり、
音がお客さんに全然届けられなかったのが悔やまれます!
エレキ→ラインでやればよかった(泣
でも、見渡した観客の中に、特にオリジナルに
ものすごく笑顔で食いついてくれてる同年代の男の子とか
演奏している時に見えたので、とてもうれしかったです。
いい経験させていただきました。
次回、また機会があったら、ぜひいい音でライブを提供したいです。
そのためにも、もっともっと経験を積んで、万全な状態にもっていけるようにしなきゃ。
それから、24歳最後の日は、まさにバイオリン・デーでした。
まず日中に、
鎌倉ロータリークラブのイベントで演奏させていただきました。
朝10時に鎌倉をバスで出発し、横浜の三渓園へ。
文人・原三渓の豪邸跡の庭園・建物をめぐって歩きました。
たった1代で築いた財で、2時間散策してもあまりあるような屋敷を建てて、
そこに若手芸術家を何人も見出し、集めて、たくさんの芸術に触れさせ、
腕を磨かせて、6円で1ヶ月生活できる時代に一人・月100円の援助をし
自分でも椅子をデザインしたり、書や絵を書いたり・・・
三渓自身の日本画(掛け軸)をみたけれど、
淡く美しい色彩で、やわらかなタッチで描かれ、なんとも言えない暖かさに満ちていて、
どれほどの人柄だったのだろうと、もうにじみ出てくるような、そんな作品でした。
・・・セレブ、ゴージャスと騒がれる現代だけれど、
これほどのスケールや芸術性を持った人ははたしているのかなあ、と
すごい人物がいたんだなあと、感動してしまいました。
庭園や屋敷跡・ミュージアムをまわって、本宅跡で食事。
その後に演奏させていただきました。
すばらしい場所につれてきて下さり、演奏の機会を下さった
ロータリークラブの会長I氏はじめ皆様に心から感謝です。
演奏のお仕事のあとは、生徒のレッスン。
小さな体で、ハイ・ポジションへのポジション移動に挑戦中。
反身の癖があるので、少しずつ直しています。・・・負けるなよ、自分に。
それから、夜は銀座のサロンでの演奏。
お客様のリクエストに応えて、映画音楽から演歌からツィゴイネルワイゼンまで
がっつりしっかり演奏させていただきました。
・・・そんな中身ぎっしりの1日を終え、
一人、満員電車の中で25歳の誕生日を迎えました。
ああ、
四半世紀生きてしまったなあ。
エピソードだけで長文になってしまったので、
25歳の抱負については、また追って書きたいと思います。
今日までありがとう。そしてこれからも、どうぞよろしくお願いします。